就活時代の自分に言ってあげたい、「気付き」と「持てる選択肢」について。

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  1. はじめに
  2. 東大に来てお勉強で落ちこぼれたダメ学生(私)の就活ケース
  3. 「選択肢を広げること」について

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1. はじめに(なぜこの記事を書いているのか)

前回「ちゃんとした留学経験もない留年女子(私)がアメリカで働くと決めるまで。」というブログ記事を書いてから、以前に比べ、就職活動のことでご相談を頂く機会が増えたり、「どうすればアメリカで働けるのか」といったご質問を頂く様になりました。

ただ、私は正直かなりのレアケースで偶然が重なった部分も大きいので、私の経験自体はどなたかのご参考になるものではないと思っています。

更に言えば、アメリカで働くことが誰もにとって素晴らしい道な訳でもなければ、本来私自身、人様に就活やらキャリアやらを語れるような何かをしてきた訳ではありません。

※2013.6.19 追記 実際私はその後結局アメリカに行かずフィリピンで働いています。応援してくださった方には申し訳ない気持ちで一杯ですが、これからも良かったら見守って頂けると嬉しいです:)

ただその一方で、

日本の大学生ライフ(うち2年間は部活)→就活を一通り経験→3ヶ月卒業が延びる→日本のスタートアップでインターン→アメリカでインターン→アメリカで就職

という、少し変わったプロセスを経た身として、「強く感じたこと」や「大事にしたいと思ったこと」くらいはあります。

それらを今ここに書いたり、自分の未熟さを十分に分かっていながら話をしてみようと思うのは、もしその場に「閉鎖的なコミュニティの中で限られた選択肢しか持っていない人(=過去の私)」がいれば、「そんな選択肢もあるんだ」という一種の「気付き」を提示することができるかもしれない、と思ったためです。

そして、なぜそんな「気付き」を提示できたら良いなと思っているかというと、私自身これまでいくつもの「気付き」に出会い、それらが無ければ、確実に今とは全く違う道を歩んでいたと強く感じているためです。また、それらの出会いには本当に感謝しています。

「何が正しい」「何が一番良い」という目で見るのではなく、あくまで一つの例として、「へえー、こんなこともあるんだ」程度に見て頂ければ嬉しいです。

さて、前置きが長くなりました。 

2. 東大に来てお勉強で落ちこぼれたダメ学生(私)の就活ケース

お恥ずかしい限りですが、少しだけ自分の過去をさらします。 私は法学部に一浪して入りはしたものの、法律のお勉強が全く好きになれなかった「落ちこぼれ」タイプで、1年目はバイト、2年生の時から2年間は、部活(競技ダンス)で踊り狂っていました。

最初の選択肢は3択

大学3年生の初め、私の周りで話題に上りはじめた進路の話。私の学部では進路と言われると「法曹(司法試験受ける組)」「官僚(国一受ける組)」「民間(就活する組)」の3択になることが多いです。そもそも民法とか試験とか考えただけで吐き気がする私は、結局何が何だか良く分からないまま就活を始めることに。

盛り盛りエントリーシート・キャラ変面接

今だから言える話ですが、私は本当にこれといった取り柄も経験もなかったので、企業のエントリーシートに書く内容にはめちゃくちゃ困りました。「みんなやってるよ」と言われるがままに、自分の大したことのない経験を、あたかも素晴らしいことをやったかのように、嘘の無い範囲できれいに盛りつける。面接では自分を押し出すというよりかは、相手に求められていそうな人物像に自分を近づけて話す

そんな、良い子は決してマネをしてはいけないタイプの就活生でした。

それでも準備は割とかなりしっかりして行ったので、全く上手く行かないということはなかったのですが、「これが本当に自分のやりたいことなの?」「この会社に入って、何をして、どうなって行きたいの?」という本音の部分には常に疑問が残り続けました。

就活を通して出会ったいくつかの「気付き」

そんな私ですが、就活をしている間にもいくつかの「気付き」に出会いました。

  • スローガンさん「Goodfind」セミナー
    当初「就活=大手あるいは難関企業」というミーハー就活しか頭になかった、というかそれしか知らなかった私に、他のキャリアの選択肢と魅力的な方々との出会いをもたらせてくれました。
  • イケダハヤトさんの講演
    2年前、それまで「会社という枠に入る」ことしか頭になかった私にとっては目から鱗でした。それ以来、彼のブログのファンであり、彼の生き方のファンでもあります。(彼が私のブログを取り上げてくださる時が来るなんて夢にも思いませんでしたが。。。)
  • Tさん
    私がひたすらお世話になっている方です。ビジネス面でのチャレンジや彼の仕事観に影響を受けただけでなく、将来の奥さんと一緒に世界一周をするなど「え、そんな生き方ありなんだ!」と思わせてくださった方です。私にスタートアップでのインターン、サンフランシスコでのインターンのきっかけを与えて下さったのもこの方で、本当に感謝してもしきれません。

もちろん他にもお世話になった方々や影響を与えて下さった方々はたくさんいます。

これらの出会いがなければ、例えば「40年1社に働き上げる=デフォルト」「仕事は辛いものだから、お金が仕事へのモチベーション」といった考え方に「自分は合わないな」という違和感や不満を感じていたとしても、そのまま進んでいたかもしれないと思います。「合わないなら、それ以外の選択肢を取れる」ということ、「自分でもやればできるかもしれない」という可能性を与えてくれたこと。

「そういう生き方をしてもいいんだ」という気付きは、それまで勉強不足すぎた私にとってあまりにも大きなものでした。

留年がもたらしてくれた「気付き 」

(前回の「ちゃんとした留学経験もない留年女子(私)がアメリカで働くと決めるまで。」や「サンフランシスコでインターンをして強く感じた5つのこと。」とかぶる部分もあるので、細かい部分は省略します。)

  • とあるスタートアップでのインターン
    スタートアップが何かすらも良く分かっていない状態から飛び込んでお世話になった私ですが、インターン期間中、多くの魅力的な方々にお会いして、勉強させて頂きました。スタートアップに限らずですが、リスクを取って人生をかけて何かを夢中になってしている人は、苦労も多いかもしれませんが、人として輝いて見える気がします。
    ちなみにここで最も痛感したことは、「自分自身の甘え・中身のなさ」「今の自分では、どこかの組織に頼る以外生きて行く手段がない」という危機感でした。当たり前ですが、このコミュニティにおいては学歴などは何の役にも立ちません。日々自分のダメさ、無力さを思い知る良い経験になりました。
  • サンフランシスコでのインターン
    最も大きな「気付き」は、私は「グローバルに働いていきたい」と思っていながらも、これまで「日本で働くことしか選択肢になかった」ということです。アメリカでインターンをしようと思った時でさえ、「将来その経験が活きるかもしれない、まずは帰ってきて日本で働くけど」と考えていました。
    (もちろん「今の自分では海外の企業で働くスキルも能力もないから、海外の企業で働くことはできない」と、自分で自分に制限をかけていた部分もあるかもしれませんが。)

3. 「選択肢を広げること」について

「選択肢を広げること」と「違和感を大事にすること」

ここまで長々と個人的などうでもいい経験を書いて、結局何が言いたかったかというと、「今の状態に満足していないのなら、選択肢を広げる」ということと「『自分はこういう考え方は合わない』と思った時には、それを批判する方向に行くのではなく、その違和感を忘れずに、自分が幸せになれる方法を探すこと」ということです。

たとえば、私は法律が苦手で、もはや今思い出せることといえば「むささび・もま事件(名前が気に入っただけ)」とか「譲渡担保(これが理解できていなくて留年)」くらいですが、私の友人には法律が本当に好きで「一日中法律のことを考えていれば幸せ」という人もいます。

人には向き・不向きもあり、楽しい・幸せだと感じるポイントも違う。自分が今いる場所で幸せならそれ以上ないことですが、今いる場所が合わないのなら、他の選択肢を探してみるのも、自分の人生に自信をもつために良いことなのかなと思っていました。

知らない選択肢は持てない

そして私が何度も感じてきたことに、「知らない選択肢は持てない」「ハードルが高い選択肢はとれない」というものがあります。(*ハードルが高いこと:「やったことがないこと・根拠無く『自分には無理だ』と思っていること」あたり)

自分が一生懸命考えても、思いつく選択肢には限りがあって、よほど頭が良くないかぎり全く新しい選択肢は生み出せない。自分は特に何かに捉われていないつもりでも、実は自分では気付かない部分で、大きなバイアスが自分を支配しているかもしれない。

また、今自分が持っている選択肢を作り出すものは、自分を取り巻く環境によるものが大きいと思っています。たとえば「経営者の子どもは経営者になりやすい」という話がありますが、身近でそういうお仕事をしている人がいて、その姿を見て来ると、その仕事に対して親近感が湧きやすいというのは、ある意味当然かなと思います。

じゃあ知らない選択肢をどうやって知ればいいのか、今まで話してきたような「気付き」をどうやって得ればいいのか。これについては、私は「違うコミュニティに飛び込む」ことだと思っています。

コミュニティの大事さ

自分の慣れ親しんだコミュニティは、自分と近い価値観の人も多ければ、共通の話題も多く、安心感が強いため、私も今まで自分がいたコミュニティをすごく大事に思っています。ただ、私自身何度も経験したことですが、1つのコミュニティにいすぎると、そこでの当たり前が自分の当たり前になっていく。「分かってくれる」安心感が強い一方で、「新しい発見」は得にくい。

自分で考えが及ぶ範囲は実は凄く小さいということ、その視野の狭さ、違う価値観に気付かせてくれるのが、新しいコミュニティに飛び込むことの良さだと思います。

「今自分のやっていることは合ってる」「自分の進んでいる道は、今の自分にとって最高な道だ」と自分で自分を肯定してあげることは、幸せに生きるうえで本当に重要なことだと私は思っています。ただ、視野を広げたい時には、自分のバックグラウンドとは全然関係ないところに飛び込むのも大事なことだなと思います。

その時の自分にとって、最適なコミュニティに飛び込む

たとえば、私は元々ど文系で、ITのバックグラウンドもデザインのバックグラウンドも全くなかった人間ですが、自分の目指す生き方・働き方を色々考えてみた結果、分からないなりに環境に飛び込んでみることにしました。まだまだ勉強中で、ひよこ中のひよこ(卵から出られてないレベル)ですが、少なくとも最初にあった他の選択肢よりかは、自分に合っているかな、と思います。実力の無さに悔しい思いをすることも多くありますが、日々楽しんでいます。

あと、このひとりごと的なブログにしても、お仕事で書かせて頂いているブログにしても、書くことを継続的にしだしたのはごく最近のことです。ただ、何か物を書いている時は時間を忘れられていて、自分でも「好きなんだなー」と感じます。

いずれにしても、自分にとって「最高だと思える場所」「居心地の良いコミュニティ」を探し続ければ良いのかなと思っています。

そして、どういったコミュニティに行けば良いのか分からない大学生の方や、「スキルがない」「自分には何もできない」と危機感を感じている大学生の方にとっては、インターンは一つの素晴らしい選択肢だと思います。私もできることなら、目先のお金に捉われてバイトばかりしていた大学1年生の自分を、引きずってでも連れて行きたいです。

始めるのは早いに超したことはないですが、そんな私は大学の留年が決まってから始めたので(笑)、個人的にはいつ始めても遅すぎることはないかなと思っています。社会人になってから進んで新しい環境に飛び込んで行かれる方も、本当に素敵だなと思いますし、そういう姿勢を見習って行きたいです。

長々と書きましたが、ここまで読んで下さった方、本当にありがとうございます!

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このブログを書いている人

コメント

  1. mio より:

    ブログ読ませていただきました!
    讃岐出身、大阪在住の女子学生です!
    今、3年生で絶賛自分の進路選択に迷っています。(でも本当はこうしたいという思いもあったり・・・)何か、七穂さんとお話することで、何か「気付き(新たな選択肢)」が得られるのではと思いました。
    七穂さんの考え方、迷い方にすごく共感しました。
    ぜひお話できればと思います><
    メールまでご連絡くださいっ!

  2. sanuco74 より:

    mioさん
    お返事が遅くなり、大変失礼いたしました。
    コメントありがとうございます!もし良かったらtwitterなどでご連絡頂ければと思います!^^*

  3. ああや より:

    はじめまして。
    インターネットで検索をしていて、たまたまこのブログに出会いました。
    私は今大学4年生で、3年生の12月から始めた就職活動を今も続けています。私も大学生活の2年間をダンスに没頭していたので勝手に親近感を感じてしまいました(笑)
    就職活動を続けているのにもかかわらず、いまだに自分が何をやりたいのかが分からず、悩む日々です。
    自分の中では考えが堂々巡りになってしまい、何か考えるヒントが得られるのではと思い、コメントさせていただきました。
    七穂さんの考えをもっと知れたらと思います。よろしくお願いします(^^)

  4. sanuco74 より:

    ああやさん、ご連絡が遅くなりました。七穂です。
    私は今フィリピンにいますが、何かお役に立てそうなことがあればTwitter・FBなどでご連絡頂けますと幸いです^^*就活含め、ああやさんの人生が良い方向に向かっていることを祈っています!

  5. はる より:

    jじめまして。ブログ読ませていただきました。私はいま大学2年です。小さいころから社会の教師になるといって大学に入り、現在も教職免許の取得のための講義なども受けています。だけど、最近本当になりたいのだろうか、でもここまでやってきていまさらやめるのか、でもやっぱりななほさんが言われていた違和感があるのです。といっても、なにがやりたいかもわからず…海外で働くということに憧れがあったり、でも現実味がなかったりと、テスト期間にも関わらず、ずっと考え込んでいます笑
    どうしたら、やりたいことが見つかるのでしょうか??アドバイスいただけると嬉しいです。いきなりすみません!

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