
Zibaの濱口秀司氏のセミナーがとにかく目からうろこだったので、内容をまとめました。
走り書きですがご容赦ください。
新しい職種、ビジネスデザイナー
・新しい職種(あまりにも新しくて、現状儲からない)
・プロセスがない
(a,b,cをやればdを得られるとは言えない。
ただし、a,b,cをやればdを得られる可能性が高くなる
「プロトコル」はあり、それらのプロトコルは
他の人に真似ができない)
・特殊な技術は要求されない
・Break the Biasバイアスを崩す
(少し離れて、みんなが「こうだ」と言うものを、
視覚化して、揺るがしていく)
(話を聞いて、モレなく、先入観を触ってつぶして行く)
ビジネスデザイナー=「シフト」を作る人
※どんなシフト?
新しい(new)
実行可能・できる(doable)
物議をかもす・議論を生む(controversial)
(「好きだ」「反対だ」という両方の意見が戦わされるもの)
先入観に対抗する
先入観に対抗⇒不確実性が生まれる
⇒不確実性の高いものを議論(着地点がない)
⇒その中でイノベーションが生まれて行く
0→1は、天才しかできない
ポイントは、「1からスタートすること」
ただし、その1は「バイアスがかかっているもの」
1=私たちの固定観念(深い固定観念)
ビジネスデザイナーの生息地
ビジネスデザイナーの獲物=全て
ビジネスデザイナーの好物⇒Business/Technology/Chartの全て
Company⇒B T C⇒Consumer
1980年代はT(technology)の部分で集中してシフトが起きた
今は全てのゾーンのあらゆる部分でいろいろなシフトが起きている
⇒えり好みせず、全体を見て行かなければならない
時代背景と、ビジネスデザイナーの必要性
commercial ⇒ industrial ⇒ information
商業資本主義 ⇒ 産業資本主義 ⇒ 情報資本主義
(すごい船)(すごい工場)(すごいアイデア)
「触れるもの」「組織」で戦う時代から、「アイデア」で戦う時代に
濱口氏の、ビジネスデザイナーへの道
Concept | Strategy | Decision | Execution
←←←←←←←←←←←←←←←←←←
濱口氏は、働き始めの当初、一番右の部分にいた。
図の右に行けば行くほど、自由度が落ち、制限が加わって行く
右に行けば行くほど、労力は増して行く
左側に関しては、「やり方がない」うえに、
時間を与えると失速する
(時間を与えれば良いコンセプト・戦略が生まれる訳ではない)
右になればなるほど、「やり方はある」
現状:C,S,Dに関して、やり方がない
⇒ないなら「作る」!!⇒ビジネスデザイナーに。
Understand | Framework | Shift | Involve
これをひたすら回す、繰り返す
・バイアスの仕組みを「理解する」
(ぐにゃぐにゃしたものを潰すことができないように、
構造が分からないと潰せない)
・潰せるように「実体化する」(ビジュアライズ)
※目的、スコープ(範囲)、切り口→潰しやすくなる
・先入観を潰して「シフトを作る」
・人に説明して「巻き込む」
※「人がどう考えるか」「なぜそのように考えるか」を理解する
・どうしてその発想をするのか、アイデアそのものに着目
・どんなエンジンでそれを生んでるのかを分析
ビジネスデザイナーの道具
notebook+pen+brain +brains(自分以外の人)
・クライアントさんの資料は持たない
・インターネットで調べない
・自分のバイアスと、自分以外の人のバイアスを考えるのは、
・一人では相当きつい⇒他の人の頭が必要
・ある特性を持った人が、考え方にどういう特徴を持っているのかを探る
ビジネスデザイナーのノートの中身
diagram | doodle(ポンチ絵、人型の絵)
なんとなくシンプルで、視覚化されていて、ロジックがある
「なんとなく」あまり細かくいろいろなものを定義しすぎない
ビジネスデザイナーの脳と、苦悩
Structured Chaos
・スイートスポットは真ん中でも、人口分布が左右に分かれてしまっている
・何となく直感で考える人間と、ロジック大好き人間に分かれやすい
・真ん中の人間が少ない
・更に右と左の人間は対話ができない
ビジネスデザイナーの決め技
Break the Tradeoff
トレードオフをつぶす
(A,Bがあって、AがあるとBができない、逆にBがあるとAができないという状態)
⇒そのトレードオフを崩せれば、イノベーションの可能性が生まれる
ビジネスデザイナーのブレストの方法
・小さなアイデア⇒大きなアイデア
・その前段階で、切り口
(女性向けのものを男性に売ってるとか)
・そのモデルがフレームワーク(切り口の組み合わせ)
・具体的なアイデアと抽象概念をつなげる
Lv1アイデアたち⇒ひとつのアイデアに
Lv2カテゴライズなどして、切り口に触れながらアイデアを作る
Lv3ビジネスデザイナーのブレスト
=総合的、包括的な方法で、とにかく左側にタッチしてから戻る
※ブレストのモチベーションはアイデアを出すところにあるが、
・いったん抽象概念までのぼるのは大変
・抽象概念をロジカルに捉えるのは難しい
⇒みんなやらない
Framework+ing
「フレームワーク」=複雑なものを理解するためのツール
フレームワーキング=フレームワークを作り続ける
・バイアスに犯されにくい
・最終的にはバイアスを潰す
※tagline | story | diagram | doodle
tagline:シンプル、簡単に一言で
story:どんな展開なのか5行くらいで
ビジネスデザイナーの天敵=情報
・最初は自分の知ってるレベルの中の情報で、頭の中で遊んでるだけ
・その後聞いて、理解して、フレームワーキング始める
・初手から少ない情報の中でハンドリングする
・新しいアイデアがあったら追加していく
・違和感があったら発想としておもしろいので、切り口として残す
ビジネスデザイナーの心
trust⇄doubt
信じる疑うの繰り返し
最初はみんな不確実なので信じてくれない
新しいものは自分でさえ理解できないかもしれない
一定の時間考えたものは、逆に無理にでも信じる
ビジネスデザイナーのメンタリティ
diligent | serious
まじめ|真剣
・まじめだけど真剣じゃない人が多すぎる
・アントレプレナーとかは、真剣だけどまじめじゃない人が多い
ビジネスデザイナーの飼い方
放し飼いか、農場で
farm | free-range
・大きな会社で養殖状態も実現しようと思えばできる
・会社の規模などは、結局は関係ない
ビジネスデザイナーのえさはアドレナリン
アドレナリンは中毒性
・新しいことを思いついた瞬間(「きたー!」ってやつ)
・反対されたとき
・それを乗り換えて成功したとき
ビジネスデザイナーのなり方
just do it + think different + from here/ now
(Nike+Apple+ヒカリエ)
注:イベント会場がヒカリエだったから
※自転車の乗り方と一緒
・行きたい方向を見る(シフトつくる)
・スピードだしてやってみる
・何回かこける(失敗も大事)
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